WEBライティングを行う上で、重要なのは「誰にどんな情報を届けるか?」です。
どんなターゲットに届けるかを決めた上で、記事で狙う「キーワード」を決めます。
このキーワードは、クライアントや編集者が決めることも多いですが、ときにはライター自身が決めなければいけません。
そこで、今回はキーワード選定に重要なペルソナの考え方について解説します。
ペルソナ設定とは?
ペルソナ設定は、サービスや商品を届けるターゲットを具体的にイメージすることです。
WEBライターだけではなく、マーケティング用語として使われます。
ペルソナ設定で重要なのは、とにかく細かく具体的にイメージすること。
性別や年齢層はもちろん、どんな職業かどれほどの収入かなどまで、すべてイメージします。
【ペルソナ設定で考えておきたいこと】
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 職業
- 収入
- 家族構成
- 居住区域
- 趣味
- 休日の過ごし方
- 人間関係
- 性格
- どのような不安・不満があるか
- なぜこの人が商品やサービスを必要としているか?
- どのような経緯で調べるのか?
これらを考えておくことで、より具体的に読者のニーズを満たすことができます。
反対を言えば、ペルソナ設定せず、広い範囲に記事を書こうとすると、内容が薄くなってしまうのです。
キーワード選定とは?
キーワード選定は、SEO施策を行う「ワード」を選定することです。
たとえば、東京の観光スポットに関する記事であれば、キーワードは「東京 観光スポット」となります。
他にも、東京で雨の日に行けるデートスポットであれば「東京 デートスポット」「東京 雨 デート」などがキーワードの候補として考えられるでしょう。
つまり、キーワードに関してもペルソナと考え方は同じです。
検索する人がどのような状況でどのように検索するかを考えて、キーワードを考えます。
ペルソナ・キーワード選定に共通して大事なのは妄想力
ペルソナ設定・キーワード選定に共通して大事なのは、妄想力・想像力です。
「どんな人がどのように」というペルソナ設定やキーワード選定は、妄想力がなければ生まれないでしょう。
妄想や想像が苦手な人は「ターゲットの人の職業は?ターゲットの人の趣味は?」と聞かれても「そんなのわからない、色んな人が見るでしょ……」と考えてしまうかもしれません。
キーワード選定に関しても、「東京でデートスポットを探している人はなんて検索すると思いますか?」と聞かれて「東京 デートスポット」しか思い浮かばないのではないでしょうか。
しかし、「東京 デートスポット」と調べる人にも、それぞれのストーリーがあります。
たとえば、以下のような状況が考えられるでしょう。
- "東京"で雨の日の"デートスポット"を探している
- "東京"で室内の"デートスポット"を探している
- "東京"でできるだけ安い"デートスポット"を探している
- "東京"でダブルデートできる"デートスポット"を探している
- "東京"で夜景の見れる"デートスポット"を探している
- "東京"でプロポーズに最適な"デートスポット"を探している
さらに、そのデートスポットで「何をしたいか」まで掘り下げると、別のワードも考えられます。
たとえば、「"東京"で夜景の見れる"デートスポット"を探している」Aさんは、夜景の綺麗なデートスポットを探していることから、プロポーズをする可能性が高いと考えられるので、「プロポーズ 方法」という検索をしているかもしれませんね。
では、この記事はどんな方のために書くのか、つまり、ペルソナは、以下のようになるでしょう。
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ザックリですが、上記のようなストーリーが浮かびます。
このように具体性が増すと、記事のなかにどんな情報があれば、ユーザーニーズを満たせるかがわかるでしょう。
キーワード選定は他人になりきって考えてください
キーワード選定のポイントは、「検索する人になりきる」ことが重要です。
人によって検索方法は大きく異なります。
普段からあまり検索をしない人は、意図しないような検索方法で検索することもあるのです。
そんなユーザーのニーズを満たすキーワードを探りあてるには、その人になりきること、ペルソナをしっかり自分のなかに浮かべること。
キーワード選定の方法として、さまざまなツールもありますが、基本は妄想力です。
ツールを使って便利にキーワードを取得する方法も良いですが、基本も忘れないようにしましょう。