WEBライティングでは、気を付けるべき基本があります。
基本さえ守っていれば、読みやすい記事を執筆できるでしょう。
今回は、以下の4つについて解説します。
- 冗長表現
- 二重表現
- 改行
- 語尾の重複・統一
WEBライティングをこれから始める方、現在ライターとして活動している方も、参考にしてください。
WEBライティングは端的に見やすく
まず前提として、WEBライティングは、見やすくなければいけません。
なぜなら、WEBの記事を読む多くの人は、せっかちだからです。
たとえば、なにかについて検索したときを思い出してみてください。
記事のなかから、自分の求める答えだけを探そうとしませんか?
そのときに、答えがわかりにくい記事では、すぐに他のサイトを探してしまうでしょう。
端的に見やすく執筆することで、読者の求める答えが見つかりやすく、離脱率を防ぐ記事になるのです。
冗長表現
冗長表現は、無駄に長い表現のことです。
冗長表現を使ってしまうと、「端的」な記事になりません。
では、どんなものが冗長表現になるか?という例が、以下になります。
- 記事を書くことができます
- 記事を書くのに大事なのは、記事の読みやすさを重視することです
いかがでしょうか?一見よくある文章に見えるかもしれません。
しかし、それぞれをシンプルに修正すると、以下のようになります。
- 記事を書けます
- 記事を書くのに大事なのは、読みやすさです
それぞれのポイントを具体的に説明していきます。
「記事を書くことができます」は「~ことができます」が無駄な部分。
大抵の文章の「~ことができます」は「~ます」に置き換えられることが多いです。
「1+1は2ということになります」は、「1+1は2です」でも通じるでしょう。
「記事を書くのに大事なのは、記事の読みやすさを重視することです」という文章は、一文に「記事」という単語が2回登場しています。
基本的に1文に同じ単語は極力1つと考えておきましょう。
一文に同じ単語が2つあると、冗長的な表現になりやすいです。
自身で執筆したときに「この表現少し回りくどいかもしれない」と思ったら、どんな風に表現を変えられるか、どうしたらスッキリした文章になるか見直してみてください。
ただし、無理にスッキリさせようとして文章が不自然にならないように気を付けてください。
実際に、記事の冒頭に「冗長表現は、無駄に長い表現のことです」と記載していますが、もし「冗長表現は、無駄に長い表現です」とした場合、読者に意味が伝わりにくいです。
しっかり意味が伝わるようにした上で、シンプルな文章を心掛けてください。
二重表現
二重表現は、同じ意味の言葉を繰り返し使うことです。
二重表現のなかには、日常的に使われている言葉もあるため、意外と気づかずに使ってしまう場合があります。
よくある例では「頭痛が痛い」や「後で後悔する」「犯罪を犯す」など。
どちらも、同じ意味の言葉が繰り返し使われていることに気づいたでしょうか?
それぞれを正しい言い方に直すと、以下のようになります。
- 頭痛が痛い→頭が痛い
- 後で後悔する→後悔する
- 犯罪を犯す→罪を犯す
その他にも、日常的に使われている二重表現は多いです。
記事を執筆するときも、同じ表現を繰り返し使っていないか都度確認しましょう。
改行のポイント
WEB上の記事を見やすくするためには、改行が大事です。
雑誌のような紙媒体は、「。」で改行するという決まりはありませんが、WEB媒体のほとんどは「。」で改行します。
なぜなら、改行しなければ読みづらいためです。
本記事も「。」で改行を行っています。
とくにスマホで記事を見た場合、改行の少ない記事はかなり見づらいです。
実際に以下の文章を比べてみてください。
スマホでこの文章を見たときに、「見やすい」「この先も続けて読みたい」と思いますか?ちょっと見るのが面倒くさくなってしまいますよね。僕だったらこの文章を読むのをやめて、もっとわかりやすい記事がないか、他のサイトを探すでしょう。これでは自分の求めている答えがどこにあるかわかりませんし、目が疲れてしまいます。サクっと答えを見つけたい読者にとって、改行がない記事はストレスです。 |
たぶん上記の文章をしっかり読めた方は少ないでしょう。
では、上記の文章をそのままで、改行を入れてみます。
スマホでこの文章を見たときに、「見やすい」「この先も続けて読みたい」と思いますか?
ちょっと見るのが面倒くさくなってしまいますよね。 僕だったらこの文章を読むのをやめて、もっとわかりやすい記事がないか、他のサイトを探すでしょう。 これでは自分の求めている答えがどこにあるかわかりませんし、目が疲れてしまいます。 サクっと答えを見つけたい読者にとって、改行がない記事はストレスです。 |
全く同じ文章ですが、見やすくなり、最後まで読めたのではないでしょうか。
今回はあえて見やすくするために、改行+一段空白を空けています。
基本的には「。」で改行すれば問題ありませんが、より見やすくするために、一段空けるのも一つのテクニックです。
記事を作成するときは、何度もプレビューで見直して、見やすい改行ができているかどうか、確認しましょう。
語尾の重複・統一
文章の語尾は、「ですます調」か「だ・である調」か統一してください。
そのうえで、語尾が重複しないように気を付けましょう。
それぞれを意識することで、まとまった文章に見えます。
まずは、「統一」に関してですが、基本的にWEBの記事で使われるのは「ですます調」です。
どちらになるかはクライアントによって異なります。
重要なのは、「です・ます調」と「だ・である調」が混ざらないようにすること。
以下で統一されていない例を見てみましょう。
WEBの記事は、語尾の統一が大事である。 語尾が統一されていないと、読者に違和感を感じさせてしまうためです。 |
「です・ます調」と「だ・である調」が混ざると、違和感を感じるでしょう。
上記の文章を「です・ます調」で統一すると、以下のようになります。
WEBの記事は、語尾の統一が大事です。 語尾が統一されていないと、読者に違和感を感じさせてしまいます。 |
「です・ます調」で統一した方が、まとまった文章になり、見やすくなります。
反対に「だ・である調」の場合は、「だ・である」で統一してください。
語尾の重複
次に、語尾の重複について解説します。
語尾の重複というのは「~です。~です。」や「~ます。~ます。」のように、同じ語尾が何度も続いてしまうことです。
同じ語尾が続いてしまうと、リズムが悪くなり、幼稚な文章に見えてしまいます。
以下の例文を見てみてください。
私がライターを始めたのは、10年前になります。 文章が好きという理由が、ライターを始めたきっかけになります。 今では、専業ライターとなり、フリーランスで生計を立てています。 今後も、良い記事を書くために、努力していきます。 |
読みにくさは感じないかもしれませんが、決して「文章が上手」とは言えません。
では、上記の文章をどう正していくか?と考える上で、いくつかのパターンを紹介します。
- です
- ます
- でした
- ~ません
- ~でしょう
- 体言止め
「です・ます調」といっても、「です・ます」しか使えないわけではありません。
実際に、本記事でもそれぞれの語尾を使い、重複しないようにしています。
それぞれのパターンを参考に上記の例文を正してみました。
私がライターを始めたのは、10年前でした。 ライターを始めたきっかけは、文章を書くことが好きだったからです。 今ではフリーランスの専業ライター。(「になりました」でも可) 今後も、良い記事を書くために、努力していきます。 |
語尾を連続させないだけで、文章に説得力を感じられるようになります。
ただ、絶対に語尾を重複させてはいけないわけではありません。
とくに、「ます」に関しては、文章の流れ上、どうしても重複することがあります。
無理に語尾を変えようとすると、冗長的な文章になってしまう場合があるので、バランスを見ながら考えていきましょう。
WEBライティングの基本は「見やすさ」
WEBライティングは、読者にとって見やすい記事でなければいけません。
見にくい記事では、すぐに読者が離れてしまいます。
今回4つのポイントを解説しましたが、すべては読者が見やすいために気を付けるべき部分です。
他にも見やすくするためのポイントはありますが、今回は基本のみを解説しました。
それぞれを意識するだけで、今までの文章が劇的に読みやすく変わるでしょう。